なぜ、スポーツ指導者にコーチングが求められるのか?

早いもので、もう4月。新年度、新学期の始まりですね。

今週はまだ日本中にWBCの感動の余韻が残る週でした。
帰国した選手や栗山監督へのインタビューは印象深いものが
多かったです。

丁度、このブログのシリーズテーマとして、
「なぜ、〇〇にはコーチングが必要か?」の次のテーマに
「スポーツ指導者」を予定していましたので、絶妙のタイミングでした。

今日は、
私の、スポーツ指導者の方々への関わりのお話です。

~~ スポーツ指導者の方々に提供しているもの ~~

以前のブログで、
私のコーチングテーマは「人材育成」で、その対象は
ビジネスパーソンに限ったものではないことをご紹介しました。

具体的には現在、
一般社団法人 日本スポーツコーチング協会の
認定コーチがとして、スポーツ指導者の方々に研修や
コーチングを提供しています。

活動は2つあります。
ひとつ目は
「スポーツコミュニケーション・アドバイザー」として、
指導者の方々が、選手、学生、生徒、児童等との
コミュケーションの質を上げることで、個人やチームの
パフォーマンスを最大可するためのお手伝いです。

チーム内のコミュニケーションにコーチングの技術を
活用することで、選手やスタッフ達との関係性を
良化し、メンバーの主体性を引き出すことを目的と
しています。

スポーツの技術指導に優れていても、
言語化が苦手な指導者の方は少なくありません。
そうした方々へのアドバイス的な関わりになります。
「パワハラ防止の施策」などもこの領域に入ります。

もう一つは、スポーツ指導者をクライアントとした
「コーチング」です。
Coach of Coach(コーチのコーチ)という考え方は
随分以前から、特に欧米では広く知られており、
選手を指導するコーチの後ろにもう一人コーチが
存在するわけです。

そして、スポーツ指導者が掲げる目標や理想、
日々の課題をテーマとして、今までご紹介してきた
「コーチング」を提供しています。

~~ スポーツ指導者がコーチングに求めるもの ~~

コーチングの基本は、クライアントが掲げたゴールへ向けて
モチベーションとエネルギーを維持し、高揚し、
新たな視点を提供して、目標達成に至る道程を
クライアントと共に走ることです。

この目標となるものは、

  • チームを県大会でベスト4にする
  • この監督の指導を受けたい、と言われる指導者になる
  • 保護者から最大の信頼を得る指導者になる
  • スポーツ指導を通じて社会に役立つ人材育成が
    できる指導者になる

など、様々ですが、

「選手のキャリア・アドバイザーが出来る指導者になる」
というものがあります。
これは注目すべき、とても大切な考えです。

次の種目の右に表される数字は、何だと思いますか?

ラグビー(26) サッカー(Jリーグ)(26)
プロ野球(29)バスケットボール(30)
バレーボール(30) テニス(35)
フィギュアスケート( 24)水泳(25)
大相撲(25) 体操(28) 柔道(28)
卓球(30)  バドミントン(30)

種目によってレベルのバラつきはありますが、
プロ、あるいはナショナルチームに属するような
高いレベルでの、選手が引退する平均年齢です。

56歳にして現役の三浦知良選手、
50歳でマウンドに立った山本昌選手、
45歳まで現役だったイチロー選手など、
例外はあるものの、
スポーツ一筋に賭けてきた情熱の方向を
変えなければならない時が、20代~30代で
訪れるのです。

会社員であれば、これから管理職への
道の端緒に付く年代ですよね。
それが、引退というイベントに直面するわけです。
大きな人生の転換期です。

先日引退会見をしたプロボクサーの村田諒太選手が、
「自分がこれからのキャリアをしっかりと作って、
競技だけが人生ではないというのを示すことによって
これからのアスリートにとって良いロールモデルになりたい」
と述べていました。

村田選手ほどの実績があれば、知名度と個人の
ブランドを基にキャリアを築いていくのは、
一般のアスリートに比べると、難易度の高いものでは
ないかもしれませんね。
ご本人が、それがわかっているだけに、
「アスリートにとって良いロールモデルになりたい」という
言葉が出てきたのだと思います。

「選手のキャリア・アドバイザーが出来る指導者になる」
という目標が掲げたスポーツ指導者の思いとは、

「スポーツ一筋でしたから、、、
他の世界のことはほとんど知らないんです。」
という若者が、自分達の次の舞台を創り上げていくことを、
支援することなのでしょう。

この様な目標を持つスポーツ指導者の方々は、
クライアントとしてコーチングを受けた結果、
選手のキャリア形成のために「コーチ側」の立場に
なっていくことでしょう。

こうして、コーチングが伝播することで、
引退を目前にした選手が、
「一体自分は何をしたいのか?」
「なぜ、それをしたいのか?」を考え、
自分の強みや持っているリソースに気づき、
新しい視点で、新たな世界に踏み出す。
そこにスポーツ指導者へのコーチングの価値が
生まれると思います。

今日のお話はここまでです。
最後までお読み頂きありがとうございます。

株式会社ドリームパイプライン 代表取締役   1980年、新卒で日本NCR株式会社にてキャリアをスタートし、以来一貫して外資系IT企業に勤務。   営業、営業企画、マーケティング、製品開発、製品管理、市場開発、米国本社勤務、事業部長、等の領域でマネジメント職を経験。   2001年、日本NCRを退職後、米国、ドイツ等を本社とする大手IT企業数社の日本法人にて要職を歴任。    2013年より、組織の人材育成、組織活性化のためにコーチングを学び始め、プロフェッショナルコーチ認定資格を取得。修得したコーチングスキルを多様な価値観が求められる外資系IT企業におけるマネジメントに活用しながら(社)日本スポーツコーチング協会の認定コーチとして、高校、大学のスポーツ指導者へのコーチング活動を実施。   2015年から、米国のスタートアップ企業の2社の日本代表を歴任し2021年12月退任。人材育成支援を目的とし、株式会社ドリームパイプライン設立。 著書 『ニッポンIT株式会社』   https://www.amazon.co.jp/dp/B09SGXYHQ5/    Amazon Kindle本 3部門で売上一位獲得    「実践経営・リーダーシップ」部門、「ビジネスコミュニケーション」部門、「職場文化」部門

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


コメントする