コミュニケーションスタイルの理解(実例編)

異常な寒の戻りに見舞われた今週ですが、
体調など崩されておられませんか?

私は日曜日(20日)に、茨城県城里町で開催された、
シロサトTT200というバイク(自転車)レースの
50kmの部(一番短い部門です)を完走してきました。

その名の通りメインは200km部門。

私にはとても挑戦できない領域ですが、走るコースは
1周5.7kmの自動車のテスト用コースを解放した
同じ走路なので、鉄人の皆さんの走りに混じって
モチベーションを維持して完走に漕ぎつけました。

いつも思うことですが、こうしたレースや、マラソン大会や、
トライアスロン大会は、参加者はお金を払ってイベントに
参加しているのですから、一種のサービスを購入している
立場ともいえるのですが、

イベントを行うために、どれだけの人が時間と
労力と知恵を絞って、開催に漕ぎつけたか。

また、事故やトラブルを防ぎ、地元の理解を得て、
大会の評判を高め、毎年恒例となるような努力を
しているか。

これを思うと、マラソンであれ、バイクレースであれ、
トライアスロンであれ、感謝の気持ち無しに
臨むことはできない気持ちになりますね。

特にコロナ禍での開催にはその思いを強くします。

さて、今週のトピックは、
コミュニケーションスタイルのお話の続きです。
少し具体例に触れたいと思います。

~~コミュニケーションスタイルの理解(おさらい)~~

先週のメルマガで、相手のコミュニケーションスタイルを
理解することの大切さを述べましたが、
おさらいも兼ねて、ポイントをまとめます

(1)4つのスタイルとは、

◎コントローラー(Controller):
自分で判断し、自分で進めていきたい。
人から指示を受けることは嫌い。

◎サポーター(Supporter):
効率や成果より「人」に視点がいく。
「和」を重んじ、他人に気配りする。

◎プロモーター(Promoter):
注目されることがモチベーション。
アイデアマン。人を喜ばせて自分も楽しむ。

◎アナライザー(Analyzer):
正確さ、完全さを好む。
客観的な視点を大切にする。

(2)コミュニケーションスタイルを理解する
ということは、様々な相手へ個別対応をしていく
ための一手段。
性格診断や、その善し悪しを評価するものではない。

(3)人のコミュニケーションはひとつのスタイルで
特長付けられる様な単純なものではないので、
強くでるスタイル、2番目に強く出るスタイル。
また、状況に応じて出てくるスタイルなどもある。

(4)コミュニケーションスタイルを理解する
ということは、
「このスタイルだからこの人は○○な人」
という様な、人に先入観を持ったり、レッテルを貼ったり
することに繋げることではなく、
逆に客観的に人を観察するきっかけとなる。

~~「人を見る眼」は「観察」によって育つ ~~

この「観察する」という言葉が何か人間をモノ扱いして
いるようで、抵抗感を覚える方もいらっしゃる
かもしれませんが、

「あの人はよく人をみているよね」というコメントを
耳にすることがあるように、
こう言われる人は、意識か無意識のうちに人を
客観的な目で「観察」しています。

人をマネージする立場にあれば、「観察」の対象となる
領域はさらに増え、「性格」「経験値」「スキル」なども
含まれてきますが、
先ずは、観察の着眼点としてコミュニケーションスタイルから
行ってみるのも有効では?というお話でした。

コミュニケーションスタイルの理解は、
相手との良い関係性を築いていくための
最初のドアを開ける鍵の様なもので、
開いたドアの向こうには、人それぞれの「個性」
という、奥深いものが別に存在するからです。

~~で? 安藤のコミュニケーションスタイルは何?~~

さて、ちなみに、私のコミュニケーションスタイルを
診断してみると、1番強いのがサポーターで
2番目がプロモーターとのことです。

自分で言うのもなんですが、
「協調性を重んじる」「他人に気配りしがち」
「対立を避けたい」「ノーと言えない」など、
サポーターのスタイルは自覚できます。

また、
「アイデア豊富」「よく喋る」「飽きっぽい」
「人のモチベーションを上げる」など、
プロモーターの特徴があるのも否めません。

他の観点としては、「結論」にフォーカスするのは
コントローラーの特徴ですが、一方、サポーターは
「プロセス」にフォーカスします。
そしてプロセスを承認してもらいたい。

それが実証されたケースを自らの経験でご紹介いたします。

懐かし昭和の営業職時代、週報(Weekly Report)
という提出物がありました。(今もあると思います)

報告内容に対して、
直属の課長からのコメントや指示に加え、
その上の部長からの簡単なコメントも頂けるのですが、
いまだに忘れない次のようなショートコメントがありました。

「今週は色々大変だったろうが、嫌な顔ひとつせず、
よく頑張ってくれた。お疲れ様。」

この「嫌な顔ひとつせず」が仕事へのモチベーションの
熱量を一段上げてくれたのです。

サポーターは我慢強い傾向があり、
普段あまり文句や愚痴を言いません。

しかし、結果だけでなく、プロセスを理解してもらい、
そこで頑張っていることを「承認」してもらいたいのですね。

「ちゃんとみてるよ」「わかってるよ」と。

その部長は、人を見て無意識のうちに効果的な
労いのコメントをすることを長年のマネジメント経験で
身につけてきたのだと思います。

この週報に書いた内容はとうに忘れてしまっているし、
何が大変だったのかの記憶もありませんが、

この「嫌な顔ひとつせず」は、
自分のコメントの引き出しに入れて、
後年、人をマネージする立場になった時に
折を見て使わせて頂きました。

その当時はコミュニケーションスタイルの
理解などという知識も何もなかったのですが、
人を観察して言葉を選ぶことの大切さを後知恵で
学んだ一例でした。

コーチングセッションでは、
モチベーションに火が点いた、熱量が上がった、
納得がいった、等の言葉の経験をクライアントに
共有してもらい、相手に対しての理想的な
言葉選びやタイミングを探求する対話をすることも
少なくありません。

コーチングがもたらす成果物のひとつになることは
間違いありません。

今日のお話はここまでです。
最後までお読み頂きありがとうございます。

株式会社ドリームパイプライン 代表取締役   1980年、新卒で日本NCR株式会社にてキャリアをスタートし、以来一貫して外資系IT企業に勤務。   営業、営業企画、マーケティング、製品開発、製品管理、市場開発、米国本社勤務、事業部長、等の領域でマネジメント職を経験。   2001年、日本NCRを退職後、米国、ドイツ等を本社とする大手IT企業数社の日本法人にて要職を歴任。    2013年より、組織の人材育成、組織活性化のためにコーチングを学び始め、プロフェッショナルコーチ認定資格を取得。修得したコーチングスキルを多様な価値観が求められる外資系IT企業におけるマネジメントに活用しながら(社)日本スポーツコーチング協会の認定コーチとして、高校、大学のスポーツ指導者へのコーチング活動を実施。   2015年から、米国のスタートアップ企業の2社の日本代表を歴任し2021年12月退任。人材育成支援を目的とし、株式会社ドリームパイプライン設立。 著書 『ニッポンIT株式会社』   https://www.amazon.co.jp/dp/B09SGXYHQ5/    Amazon Kindle本 3部門で売上一位獲得    「実践経営・リーダーシップ」部門、「ビジネスコミュニケーション」部門、「職場文化」部門