ホントに気づかない人が多い〇〇〇〇〇
夏の甲子園決勝、素晴らしかったですね。
スポーツ・コミュニケーション・アドバイザーとしての視点に
なりますが、選手や監督の言語能力の向上は、ここ10年
ほどの間に見られる嬉しい傾向です。
今年の大会もそれを再認識させられました。
汗と涙と根性で築く青春スポーツの世界は遠い昔の
話となりましたが、加えて選手達の主体性を持ち、
それを堂々と表現する姿が、国民的イベントである
夏の甲子園のあり方を明らかに変えてきていると思います。
しかし理屈は抜きにして、全力を尽くす若者の姿には
いつも感動をもらいますね。
試合が進むにつれて「どっちも負けて欲しくない」という気持ち
になるのは私だけではないでしょう。
高校球児に「あっぱれ!」です。
さて、今日は普段のコーチングにおいて、
私が感じている、「ある大切なこと」についてお話いたします。
~~ スターターキットの空欄項目 ~~
コーチング契約を結んでクライアントに最初にやって頂くのは、
スターターキットへの記入です。
これは、約10ページ程の書類で、いくつかのプライベート情報と、
コーチングの目的や、扱いたいテーマ、クライアントご自身の棚卸し
をして頂くための質問、現在の気がかりや価値観についての質問、
等々によって構成されているものです。
全部記入するには結構時間を要します。
空き時間を見つけてボチボチ書き込んで頂き、
一週間ほどかかるケースも珍しくありません。
当然、秘匿義務の対象となる貴重な情報です。
そして、その後のコーチングセッションを効果的に進めるための、
基本情報となります。
記入に時間がかかる理由は、普段あまり考えていないことを
言語化する必要があるためです。
例えば、
人生の目的、後世に残したいもの、キャリア・金銭面・自由に
おける目標をそれぞれ3つ・・・、などです。
「重要な事だが緊急でないこと」
正に典型的なコーチングのテーマですね。
スターターキットは書けないところは空欄もOKで、それらについては
「コーチングセッション開始に先立って行うオリエンテーションで
お話しましょう。」ということにしています。
実はこの「思い浮かばなかった」と、空欄で残ることが多いのが、
「あなたの能力と資質」というセクションで、そこでの質問は
- あなたにはどんな資質がありますか?
- あなたの最も優れた能力のトップ5を書き出してください。
- 今まで自分が最も誇りとする業績/達成したことのトップ5は何ですか?(仕事でもプライベートでも結構です)
- あなたが得意とすることとすること、特殊能力、知識、才能、ユニークさ、力強さは何ですか?(5つまで)
という4つなのですが、
ここが書けない、あるいはトップ5を書いて欲しいのに、2つだけで終わるとか・・・・
~~ 「自分の強み」に気づいていない ~~
このメルマガのタイトル、〇〇〇〇〇に入る言葉は
「自分の強み」です。「自分の長所」と言い変えてもよいです。
ホントに驚くほど気づいていない方が多いです。
謙虚さの表れかもしれません。
無意識ではわかっていて、自己肯定感や自己効力感の
礎になっているはずなのですが、言語化する機会が
無かったか、あるいは極めて少なかったからとも考えられます。
それに加えて、質問文も「資質」、「業績」、「能力」という固い
言葉が並んでいるので、思考にブレーキがかかってしまったのかも
しれません。
この方々に対して、コーチングのオリエンテーションで、
「〇〇さんは、人から話し易い人と言われたことありませんか?」
と尋ねると、「はい、よく言われます。」との回答。
「それって、『聞き上手』」とか『人の相談に乗るのが得意』という
〇〇さんの資質や能力じゃありませんか?」
と言語化してあげると、「あ~、確かにそうですね。」に続けて、
「あ、そういう意味なんですね。」と応じてくれます。
私は、「そうですよ。だって一見して
『この人は自分の相談に乗ってくれる人じゃない』って思わせる人、
周囲に沢山いるでしょ? 少なくとも〇〇さんは、そういう人では
ないということ、ですよね?。 上手くコミュニケーションがとれそう、
真摯に話聞いてくれそう、ストレス無く会話できそう・・・というのは、
〇〇さんのユニークさであり、資質じゃないですか?」と説明して
差し上げます。
クライアントさんは、
「あ、確かに・・・。 そういう考えもありますね。 そうですね。」と、
自分の強みや長所を言語化する機会って、普段はホントに機会が
無いものだということをいつも認識させられます。
~~ 過去の実績は立派な強み ~~
「今まで自分が最も誇りとする業績/達成したことのトップ5は何ですか?」
も、重要な質問です。
先日、大谷選手が活躍するエンゼルスの試合をテレビで観ていたのですが、
今年のドラフト一位指名のシャヌエル選手が打った初ヒットのボールが、
相手チームの野手から、味方のスタッフを経由してエンジェルスベンチに
投げ込まれる光景を観ました。
メジャーデビュー初ヒットのボールを本人に渡してやる、恒例のプロセスです。
こうした記念の品は大事ですね。 自分の実績を振返り自己効力感を
高める効果があると思います。
私はかつて、お片付けアドバイザーの、「昔の物を処分できない人は、
過去の栄光や思い出に執着しているのです。変なプライドを手放して、
どんどん捨てなさい。」
の提言に賛同し、記念品や思い出の品を随分処分した経験があります。
確かにスッキリしました。
しかし、自分が実績として誇りたい出来事の記念品は捨てていません。
それらは、プライドや思い出への執着ではなく、自分が達成してきた事を
ことあるごとに、穏やかに想起させてくれるオブジェだからです。
みなさんも、このような記念の品があれば、それを眺めながら冒頭の質問に
ついて考えてみて下さい。
過去は変えられません。しかし、過去の自分の行いの中から誇れる事実を
見出したり、今の自分を、過去の様々な出来事との関連という観点で
振り返ってみることは、「自分の強み」を発見するのに役立ちます。
「Connecting the dots(点をつなぐ)」
という、スティーブ・ジョブズの言葉があります。
スタンフォード大学の卒業式でのスピーチで披露された言葉です。
私の解釈は、
「人は将来を予見して、点(経験や知識)と点をつなぐことはできない。
人は後々の人生で振り返った時にしか、点と点を繋いだことへの意味付けができない。
だから、今行っていることが、将来の自身に役立つものだ(点と点がつながる)と信じて
取り組みなさい。」
・・・ということだと。
そう考えると、過去の様々な出来事(点と点)は、自分が真剣に取組んだことが
繋がれて今の自分、今の自分が置かれている状況を作り上げているとも言えます。
故に、過去の実績も「自分の強み」として認識することが大切なんです。
是非、自分の強みを言語化してみてください。
さて、私のクライアントになったつもりで、
筆記用具を用意して、以下の4つの質問に対して言語化(書きとめる)
してみてください。
- あなたにはどんな資質がありますか?
- あなたの最も優れた能力のトップ5を書き出してください。
- 今まで自分が最も誇りとする業績/達成したことのトップ5は何ですか?(仕事でもプライベートでも結構です)
- あなたが得意とすることとすること、特殊能力、知識、才能、ユニークさ、力強さは何ですか?(5つまで)
いかがでしょう? どんな気づきがありましたか?
今日のお話はここまでです。
最後までお読みいただきありがとうございます。