エネルギー・マネジメントとしての「未完了の完了」(2)

昨日、東京都が感染警戒レベルを一段引き上げ、
第8波襲来の様相を呈してきました。

今のところ行動制限が発せられる方針はないようですが、
人の活動が活発になる年末に向けて、
コロナとの「共生」をより深く考えることが求められて
いるものと思います。

さて、今日も前回からの「未完了を完了する」続きのお話です。

~~ 未完了を完了するための具体的なアクションは? ~~

目標達成の道を進むために「ファウンデーションを整える」ことが
重要であり、エネルギーロスを防ぎ、集中力高めるために
大切なことは「未完了を完了させる」こと。

別の言い方をすれば、
気がかり=心にひっかかっている小骨、を取り除きましょう、
というのが先週までのお話でした。

では、この「未完了の完了」を成すためには、
どの様なアクションが必要でしょう?

先ず、「未完了リスト」を作成します。

未完了リストは、よくある「To-Doリスト」ではありません。
To-Doリストは、
内容、重要度、期日、などで構成されており、
様々なレベルのタスクの一覧です。

それらが「気がかり」であるか否かに関わらず、
やるべき事のメモですから、
気づけばいくらでも書いていけます。

そして、書けば書くほどストレスも溜まっていきます。

今の気がかりが、「To-Doリストの消込みが出来ないこと」
と、笑えない話になりかねません。

ここで誤解して頂きたくないのは、
To-Doリストを否定しているわけではありません

前回のブログでお話した様に、
人は大きな気がかりに対しては、課題や問題として
扱い、To-Doリストに記し、時にはサブタスクも設定して、
タスクとして管理します。

また、人との約束を守る上でもTo-Doリストは
不可欠でしょう。

一方、未完了リストのヘダー項目は以下の3つです。

1.未完了の内容
2.完了時に得られること
3.完了確認のためのチェックボックス

です。
未完了項目を記すとともに、それが完了したときに
得られることを記載します。

例えば、
未完了の項目 ⇒ 飲み会の誘いに対する断りの返信
完了時に得られること ⇒ 煩わしさからの解放感

未完了の項目 ⇒ 気になる部下への承認行動
完了時に得られること ⇒ 部下との関係性の良質化

未完了の項目 ⇒ 延期が続いた定期健康診断
完了時に得られること ⇒ 安心感、優先順位の変更

などです。

完了時に得られることを書くことで、
To-Doリストでは得られない、エネルギーや充実感を
意識することが出来ます。
これが、エネルギーマネジメントとしての
「未完了の完了」に大切なことです。

~~ 未完了を完了させるためのポイント ~~

未完了を完了させるために、いくつかのポイントがあります。

  1. 自分にとって比較的取り組み易いものから始める。
    すぐに完了できる比較的小さいものから取組むことで、
    うまくいく感覚を得ながらエネルギーを高め、よりハードルの
    高いものに取組むことが出来ます。
  2. 協力者をつくる。
    気がかりについて、家族や友人と話す、コーチと対話する
    ことで、完了のプロセスを軽やかに継続していくことが容易に
    なります。
  3. 達成感を得る仕組みをつくる。
    上記の様に、完了を報告できる協力者をつくる。
    完了した時のチェックボックスへの書き込みを
    目立つ色、太さにする。
    完了した自分ポーズを写真に収める。など
  4. 完了の目的を意識して取り組む。
    なぜ未完了を完了させるのか? 
    完了は最終的にエネルギーアップにつながるのか?
    完了の方法にもっと良いものはないのか?
    など、目的意識を持ち、場合によっては
    この気がかりに取り組まないことが有効となります。
  5. 未完了を生み出さない習慣をつくる。
    提出期限におくれがち、借りたままにしがち、
    返信をためがち、など・・・その人が起こしがちな、
    いわば癖ともいえる未完了があります。
    その傾向をつかみ、対策を講じることで
    未完了を生み出さない状況を作ることが有効です。

以上、2回にわたって「未完了を完了させる」ことの
お話しをしてまいりましたが、エネルギーマネジメントの
観点から考えて、タスクを間違いなくこなすための
To-Doリストとは異なるものであることをご理解頂けたと
思います。

次回は、ファウンデーションを整えるための
もうひとつのテーマである、
タイムマネジマントについてお話しをいたします。

今日のお話はここまでです。
最後までお読み頂きありがとうございます。

株式会社ドリームパイプライン 代表取締役   1980年、新卒で日本NCR株式会社にてキャリアをスタートし、以来一貫して外資系IT企業に勤務。   営業、営業企画、マーケティング、製品開発、製品管理、市場開発、米国本社勤務、事業部長、等の領域でマネジメント職を経験。   2001年、日本NCRを退職後、米国、ドイツ等を本社とする大手IT企業数社の日本法人にて要職を歴任。    2013年より、組織の人材育成、組織活性化のためにコーチングを学び始め、プロフェッショナルコーチ認定資格を取得。修得したコーチングスキルを多様な価値観が求められる外資系IT企業におけるマネジメントに活用しながら(社)日本スポーツコーチング協会の認定コーチとして、高校、大学のスポーツ指導者へのコーチング活動を実施。   2015年から、米国のスタートアップ企業の2社の日本代表を歴任し2021年12月退任。人材育成支援を目的とし、株式会社ドリームパイプライン設立。 著書 『ニッポンIT株式会社』   https://www.amazon.co.jp/dp/B09SGXYHQ5/    Amazon Kindle本 3部門で売上一位獲得    「実践経営・リーダーシップ」部門、「ビジネスコミュニケーション」部門、「職場文化」部門

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