コーチング方針、私の場合・・・

早いもので9月も終わり、今年もあと3ヵ月。
ビジネスの尺度、特に外資系では
「年度末の四半期」に突入される方も多いのでは
ないでしょうか?

さて、今日は私がコーチングで大切にしている
ひとつの考え方
についてお話したいと思います。

~~ おさらいです 「コーチング」とは? ~~

コーチングという言葉は知られていても、
その意味や目的の理解は人それぞれの様です。

人との会話によって、問題解決の支援したり、
人の成長を助ける活動には、コーチングの他に、
ティーチング、カウンセリング、コンサルティング、
などがあります。

ここで、これらのいわゆる対人支援活動の違いを
説明することは省きますが、コーチングはティーチングと
一線を画すもの
でありそうだ、という認識は一般にも
知られているようです。

ティーチングが、
「あるレベルまでスキルやパフォーマンスを引き上げる」
ことを目指して、相手を教え諭し、指示するのに対し、

コーチングは、
「ある程度のスキルや能力を持っている」人に対し、
気づきや新たな視点を与えることで、その人が本来
持っている力や、考えに触発されて行動を変えていく
ことを狙いとしています。

スポーツの世界で言えば

全くの未経験で少年野球チームに入った少年には、
キャッチボールやバットの振り方を一から教える
ティーチングが不可欠。

一方、学生スポーツにおいて全国大会で競う
レベルにある選手は、自分のパフォーマンスを
試合で最高の状況にもっていくために、コーチの
助言を聞きながら、自ら考えてコンディション作りを
考える。

こんな例えになるかと思います。

~~ 「コーチングでは教えない」は絶対か? ~~

したがって、コーチングの基本的な考え方は、
コーチングを受ける人(クライアント)により多く
考えて頂き、新たな気づきを起こし、
異なる視点を持たせ、行動変容に繋げる、
ということを狙いとした結果・・・

  • コーチはクライアントに答えを与える役割ではない」
    ⇒ クライアントが自ら考える機会を奪ってしまうから
  • コーチはクライアントの課題解決に取り組まない
    ⇒ 課題を解決するのはクライアント自身だから

という立ち位置をとることが正解とされてきました。

そして、コーチは教える代わりに、クライアントの許可を得た上で、

  • フィードバックを与える
    ⇒ コーチがクライアントに対して思った正直な感想を伝える。
  • 提案を行う
    ⇒ クライアントにヒントやアイデアを与える
  • リクエストをする
    ⇒ クライアントが決めたことに対し、具体的な行動を促す

を行います。

さらに、これらを受け入れるか否かは、
あくまでもクライアントの判断に任されています。

こうした原則は、コーチングセッションの主役は
クライアントであり、それはクライアントの時間であり、
クライアントが考える時間である、ことを担保しています。

私もプロのコーチとしてこの原則は守るのですが、
状況によっては、少々まわりくどいプロセスに思えるので、
もう少しコーチングの進め方に変化を持たせています。

何故なら、クライアントによっては、
私のキャリアや経験から得られた知見を共有したり、
ヒントや提案の形で投げかけて欲しい、という期待や要望を
頂くことが少なくないからです。

こうしたコーチングの方針についての合意は、
コーチングセッションを開始する前の
「オリエンテーション」で為されます。

私のキャリアや経験のシェアといっても、自慢話の様な
内容や、回顧録などを披露しても全く無意味です。

クライアントの心にスーッと入って、イメージが広がり、
発想、視点のヒントとなる形でなければなりません。

自分の話となると、プロコーチといえど、
ついつい話が広がってしまうリスクを覚えるのですが、
そこをコントロールしながら、自分のコーチングスタイルに
していきたいと心がけています。

~~ 自分の専門性を出すのもコーチングのやり方 ~~

実は、コーチングのプロの方でも、
〇〇コーチと称して、自らの専門的な知見や、
成功経験、実績を共有することで、
クライアントの支援を行っている方は
多くいらっしゃいます。

例えば、
ダイエットコーチ、英会話コーチ、就活コーチ、
エネルギー注入コーチ、おかたずけコーチ、
育児コーチ、婚活コーチ、等々。

「コーチ」という言葉を「コンサルタント」に置き換えても
違和感がない内容のコーチングを展開されています。

「コーチは質問によって、クライアントに気づきを与える」
というのは真実であり、王道なのですが、

私は、コーチングセッションで、
クライアントの発想やイメージが膨らんでいないなぁ、
考えが停滞しているかなぁ、と感じた時は、

「ちょっと、私の経験をお話してみていいですか?」
とか、
「似たような事例があるのですが、お話していいですか?」
と、お話してみると、
クライアントの頭脳の潤滑油の働きをするケースが
少なくありません。

その話の内容や結果が良いとか悪いとか
評価をせずに、客観的に語る限りにおいては、
コーチングセッションの中にいれて良い手法だと考え、
実践しています。

ティーチングとは明らかに一線を画するアプローチですし、
これが私のコーチングの一つの価値になるかな、と・・・・・。

今日のお話はここまでです。
最後までお読み頂きありがとうございます。

株式会社ドリームパイプライン 代表取締役   1980年、新卒で日本NCR株式会社にてキャリアをスタートし、以来一貫して外資系IT企業に勤務。   営業、営業企画、マーケティング、製品開発、製品管理、市場開発、米国本社勤務、事業部長、等の領域でマネジメント職を経験。   2001年、日本NCRを退職後、米国、ドイツ等を本社とする大手IT企業数社の日本法人にて要職を歴任。    2013年より、組織の人材育成、組織活性化のためにコーチングを学び始め、プロフェッショナルコーチ認定資格を取得。修得したコーチングスキルを多様な価値観が求められる外資系IT企業におけるマネジメントに活用しながら(社)日本スポーツコーチング協会の認定コーチとして、高校、大学のスポーツ指導者へのコーチング活動を実施。   2015年から、米国のスタートアップ企業の2社の日本代表を歴任し2021年12月退任。人材育成支援を目的とし、株式会社ドリームパイプライン設立。 著書 『ニッポンIT株式会社』   https://www.amazon.co.jp/dp/B09SGXYHQ5/    Amazon Kindle本 3部門で売上一位獲得    「実践経営・リーダーシップ」部門、「ビジネスコミュニケーション」部門、「職場文化」部門

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