「自分を尊ぶ」セルフエスティームの大切さ
今週は民間初の月面着陸 ispace の成功を見ることが
出来なかったことが残念です。
メディアは「失敗」と、ご丁寧にカギかっこまで付けての
報道ですが、発明王エジソンは、「私は失敗したことがない。
ただ、1万通りのうまくいかない方法を見つけただけだ」と
名言を残していますよね。
実際今回の挑戦で、月面着陸の直前まで通信が
確立していて、貴重なデータを獲得することが出来ている
とのこと。次の挑戦が楽しみです。
エジソンはこうも言っています。
「成功の反対は失敗ではなく、挑戦しないことである」 と。
世界発の民間初の月面着陸を、「イノベーションが起きていない」
と揶揄されてきた日本がチャレンジしていることを
心から誇りに思います。
頑張れー!
さて、今日のテーマです。
自己効力感、自己有用感から、
セルフイメージのお話を始め、
「自己受容(肯定)」、「自己信頼」、と進んでまいりましたが、
今日は締めくくりとして、「自己尊重」のお話です。
~~ 「自分を大切に扱う」ということ ~~
自己受容(肯定)は、
あるがままの自分を受入れること。
良いところも悪いところも、弱点も長所も、
輝かしい過去や、嫌な経験をもっていても、
どんな性格であろうと、それを「個性」と考えて、
自分を受入れること。
自己信頼(自己効力感)は、
自分自身を向き合い、信頼して任せる。
失敗や敗北への恐れ、自身への疑問、
見栄、計算などと全て横に置いて、
自身が既に持っている能力、知識、経験、を
信じて行動するということ。
以上がここまでお話してきたことですが、
今回の「自己尊重」とは、
自分を愛し、大切にする、ということです。
「この世にたったひとりの自分という存在を
その命と共に大切に扱う」ということです。
これは、自己中心になったり、
他人に尊大な態度をとったり、
自慢屋になったり、傲慢になったり、
することではありません。
自己尊重の反対の言葉から
考えてみるとよくわかります。
反対語は、「自己卑下」ですね。
自分には無理だ。
しょせん自分はこの程度だ。
自分はダメな人間だ。
サイテーだ。
どうでもいい。
彼らの様にはなれない、出来ない。
等々の自虐の考えです。
実は自己卑下は、とてもメリットのある
考え方なんです。なぜなら、
頑張らなくていい、
変わらなくていい、
成長しなくていい、
と、自分を助けてくれるからです。
自己卑下する自分も
自分ですから、自己受容、自己肯定の
観点からこれは否定されるものでは
ないことは先々週のメルマガでお話したとおりです。
ですから、
「そんな自己卑下の考えは捨てなさい」と
一喝する代わりに、それはそれで一旦受入れて、
質問で気づいてもらうというのがコーチングである
ことをご説明しました。
実際、自己卑下になり、
自分を粗末に扱っていると、どの様なことが
起きるでしょう?
自己尊重をしているケースと、どの様な
違いが生まれるでしょう?
「自分を大切に扱う」ということを、
私の師匠であり、メンターコーチでもある、
世界ナンバー2のコーチ、谷口貴彦さんは
次の様に説いてくださいました。
~~ 古びた壺をどの様に扱いますか? ~~
さて、ここに古い壺があるとします。
少々ひびも入っているし、経年で色褪せてもいます。
この壺を何の手入れもせずに、粗末に扱って
家の前に放置しておいたらどうでしょう。
通りがかる人は、
「汚い壺だな~」「粗大ごみか?」
「ゴミ箱か?」と思い、ホントにゴミを
投げ入れていくかもしれません。
そうではなく、この壺を、埃を払い、床の間に飾ったら、
家に来たお客さんは、
「ほほ~、なかなか良い壺ですなぁ」
「ひびも色合いも時代を感じさせる風格がある」
「どなたか、名のある方の作ですか?」
となるでしょう。
さらに、美術館の一角にガラスケースに覆われて
赤い毛氈(もうせん)の上に鎮座していたら、
「これは見事な壺だ」「価値のあるものだ」と、
来場者は足を止め、じっくりと鑑賞するでしょう。
もう、おわかりでしょう。
この壺があなた自身です。
着飾れ、という喩えではありません。
古い壺であることに変わりがないのに、
扱い方、置く場所によって、人の見方は
変わってくるということですね。
自分を尊重し、丁寧に扱えば、周囲の人も
あなたを尊重し、丁寧に扱ってくれる。
一方、自分を否定し、憐れんでいれば、
周囲の人もあなたにそうします。
別の言い方をすれば、
あなた自身が、「自分を卑下していいよ」、
「自分を見下していいよ」、と
周囲に許可を与えていることになる。
ということです。
「自分を扱う基準を高く持つ」ということ。
この「自己尊重」がいかに大切かを教えてくれる
喩え話です。
そして、自分を尊重することが出来る人は、
他人も尊重できるようになります。
自分同様に、他者のアイデンティティを認め、
尊重し、相互に信頼できる良い人間関係を
築くことに繋がります。
~~ セルフエスティームをチェックする ~~
では、ご自身の自己尊重が、現在どんな状態か?
以下のチエックリストで確認してみましょう。
先週のメルマガで少しだけ例を挙げたアセスメントの
ロングバージョンです。
全部で18ある設問に、「自分はそうしている」と思うものを
チェックしてみてください。
いくつチェックが付きましたか?
□ 自分の過去のどんな体験も 自分の宝物だと思っている
□ 人から何かを勧められても、望んでいない時にはNOと言っている
□ 人の意見は聞くが、それに引きずられたり、惑わされたりすることはない
□ 自分のエネルギーを奪う人とは距離を置いているか関係を断っている
□ 自分の無知を恥じることなく、知らないことを堂々と訊ける
□ 自分の間違いを素直に認め、謝罪の言葉を素直に伝えられる
□ 人を批判したり、悪口を言うことはない
□ 他の誰かになろうと演技をしたり、自分をつくろったりしていない
□ 相手にして欲しいことを具体的に声に出して要望している
□ 苦手な事は得意な人に頼む
□ 常に身の回りを清潔にし、整理整頓している
□ 自分より基準の高い人と、一緒にいる時間をとる
□ 他人との比較をせず、自分の成長に目を向けている
□ 必要以上にへりくだったり、遠慮をしていない
□ 自分の心や体が喜ぶことを予定に入れて実行している
□ いつも上手くいっていることを見るようにしている
□ 自分の強みと長所を伸ばそうとしている
□ 自分の成長の為にお金と時間を投資している
「チェック項目が多いから良い、少ないからダメ」という評価を
するものではありません。
自分の状態を知ること。
自分と向き合って観察してみた結果です。
今、こんな状態なんだな、と何か気づきや発見が
あることが大切です。
そして、ここからセルフエスティームを高めていくための
行動を始めていけばよいのです。
~~ セルフエスティームを高める方法 ~~
上述の項目全部にチェックが付く人は、おそらく
いないと思います。
ですので、今からでも遅くありません。
一歩一歩、少しでもセルフエスティーム、
自己尊重度を高めていきましょう。
ひとつ目の方法は、
一週間にひとつずつでもいいので、
以下の項目からひとつを選んで、
実際の行動に移してみることです。
◎ 相手にして欲しことを、具体的に 声に出して要望する
◎ 相手からの要望に対して「YES」 と「NO」の基準を決めて決断する
◎ 自分の頑張っているところを人に褒めてもらう
◎ 価値観や目的に沿わない行動を手放す
◎ 純粋でないものや、本物でないものを遠ざける
◎ 自分を繕ったり、違う人を演じるのをやめる
◎ 自分が感じたままを素直に打ち明ける
◎ 苦手な事は人に頼む 。そして感謝する
◎ 身の回りを整理整頓して、シンプルにする
◎ 上質な物を身につける
◎ 自分より基準の高い人と一緒にいるようにする
◎ 自分の成長の為に、お金と時間を投資する
◎ 自分の欠点を埋めるより、強みと長所を伸ばす
◎ 他人との比較をやめ、自分の成長に目を向ける
◎ 必要以上に謙遜しない
◎ 自分の心が喜ぶご褒美を自分に与える
◎ 自分と対話する時間を持つ
◎ 大切なもののための時間を、ほかの予定と入れ替えない
◎ 毎日、感謝で初めて感謝で終わる
ご自身をセルフコーチングしてみてください。
「さぁ、今週はどの行動をする?」
「『自分と対話する時間を持つ』をやってみるかな。」
という具合に。
二つ目は、周囲にいる人を「セルフエスティーム」の視点
でよく観察してみることです。
皆さんの周りに、
- 他人の価値観やアイデンティティを尊重する人
- あらゆるものに感謝の意をもって接している人
- 安心感、信頼感を感じさせる人
- 率直な発言をする人
- 人生を楽しく生きているように見える人
- 自信を感じさせる人
- 高いエネルギーを感じる人
・・・・っていませんか
その方をモデルとして、使っている言葉や振舞いを
観察してみてください。
どの様に自己尊重をしているか、
気づきや学びが得られるはずです。
さて、ここまでお話してきた、
自己受容、自己信頼、自己尊重というセルフイメージは、
自分の考えや行動の基盤となります。
この基盤がゆるぎない堅固なものであれば、
その上に築かれていくモチベーションやエネルギーは
より高いものになっていくはずです。
コーチングで、正しいセルフイメージを持つことを
大事にしている理由がご理解頂けたかと思います。
セルフイメージをテーマにしたコーチングは
「お試しコーチング」の90分内でも効果が期待できますので
是非お試しください。
今日のお話はここまでです。
最後までお読みいただきありがとうございました。