愛とあなたのメッセージ
9月だというのに、この暑さはやはり異常です。
皆さま、無事にお過ごしでしょうか?
世界陸上、バスケットボールW杯と、全力でチャレンジする
人々に感動とパワーをもらった今週です。特に、
女子やり投げ北口榛花選手の最終投てき時点で4位からの
金メダル。
そしてバスケットボール。
対フィンランド戦では第3クォーターで最大18点ビハインドからの
逆転勝ち。そして、昨晩のベネズエラ戦の大逆転!
スラムダンクの安西先生の名言
「あきらめたらそこで試合終了だよ」の精神をリアルに見せて
もらいました。 ありがとう~!
さて、今日のメルマガは妙なタイトルになっていますが、
愛(I)とあなた(You)のメッセージ。つまり、
I message (アイ・メッセージ)と
You message(ユー・メッセージ)のお話です。
~~ あまり意識されていない、I messageとYou message ~~
普段の会話、特に人に注意やアドバイスを与える時に、あまり意識されて
いないのが、この
アイ・メッセージ(I message)と ユー・メッセージ(You message)
です。
アイ・メッセージは、『私』を主語にして、
自分の立場や、感情、考えを率直に相手に伝えるものです。
相手が受けとめやすいトーンのメッセージになります。
ユー・メッセージは『あなた』が主語になりますが、
相手にとって、命令、押しつけ、評価、非難、攻撃された様な印象を
与えるやすい、と言われています。すなわち、
相手が無意識に防御的、反論的な立場に立ってしまい、
良いコミュニケーションの障害となる可能性があると言われています。
それぞれ、話手の意識がどちらに置かれているか?ということですが、
最初に触れた様に、普段はあまり意識して使い分けていない人が
殆どだと思います。
実は、このメッセージの使い分けが効果を発揮する状況があるんです。
アイ・メッセージは、相手が受けとめやすいトーンになるので、
相手の失敗を指摘したり、間違いを正したり、何かをお願いしたり、
するときに有効です。言い換えれば、
「ちょっと柔らかな表現をしたい」
「角の立つ言い方は避けたい」
という場面ですね。
例えば、
会議に遅刻して部屋に入ってきた若手社員に、
「あなた」が遅刻するから会議の開始が遅れるんだよ。
と指摘するのがユー・メッセージ。
全員が時間通りに集まっていないことを、「私」は
残念に思う。と告げるのが アイ・メッセージです。
あるいは、時間通りに会議が始められることが、
「私」にとっては大変嬉しいことだ。
という表現もアイ・メッセージです。
~~ さらに双方を比較してみる ~~
物の言い方ひとつで、角も立つし、丸くもなる、
と言われますが、アイ・メッセージとユー・メッセージは、
正にその典型でしょう。
ちょっと比較してみると、
Y ⇒ ユー・メッセージ / I ⇒ アイ・メッセージ
Y:いつも連絡無しに遅刻するね。
I:遅刻する時は、連絡してくれると(私は)心配せずに助かる。
Y:そういう言い方はよくないよ。
I:そういう言い方をされると(私は)悲しいな。
Y:部屋を汚すな。早く片付けて!
I:綺麗に整頓された部屋を見ると(私は)いつも嬉しくなる。
などがあげられます。
主語を変えるだけでなく、現象を逆から見て、ポジティブな
表現に言い変えているケースもありますね。
例)「汚い部屋」 対 「整頓された部屋」
皆さんがよく目にする、メッセージで、
「いつも綺麗に使って頂き、ありがとうございます。」
(綺麗に使ってもらえて私は嬉しい)
というのがありますよね。
どこで?
そう、公衆トイレやお店のトイレですよね。
「(あなたは)ここを綺麗に使ってくださいね。」
というユー・メッセージを、アイ・メッセージ化した例です。
この様に、主語の立ち位置を変えるだけで、
相手の抵抗感が少なく、内容や意図が正しく伝わり、
前向きに物事に取り組んでもらうことができるので、
普段から使い分けを意識しておくことは有効です。
~~ アイ・メッセージの使用上の注意 ~~
おそらく、今皆さんが行う、注意、アドバイス、要求の
殆どがユー・メッセージで発せられていると思います。
私は、それらが全て間違いだとは思いません。
相手に自覚を促して、キチっと正してもらうところ、
相手に正確に間違いなく理解してもらうところ、
については、ユー・メッセージで伝えるべきです。
いつも「あなたがこうしてくれると『私』は嬉しいなぁ」
などと言っていられない状況があるはずです。
これがアイ・メッセージの短所です。
指示、命令には向いていないのですね。
私を主語にすると、遠回しな表現となり、指示や命令の
内容が相手にうまく伝わらないことがあります。
大事な依頼、指示など、
「明確にこれをして欲しい」という場面では、アイ・メッセージよりも
ユー・メッセージです。
「あなたに、〇〇をお願いします。」ということですね。
それから、アイ・メッセージは表現が柔らかくなるために、
曖昧な伝え方になりがちです。
「私」の考えや思いを伝えているだけでは、相手は
「要するに私はどうすればいいの?」
「何を要求されているの?」
となってしまいます。
伝えたいことは、
「ここは大切なポイントなので、よく聞いてくださいね」と
伝えたり、自分の意図が正しく伝わったを
確認しながら会話を進めることが大切です。
注意が必要なアイ・メッセージですが、
今まで意識したことがなければ、普段自分が
使っている「注意」「叱責」「要求」のセリフを
思い出して、アイ・メッセージ化してみてください。
コーチングセッションでは、承認、傾聴、質問、フィードバック、
提案、リクエスト、と様々な会話技術が駆使されていますが、
アイ・メッセージ、ユー・メッセージの使い分けもコーチの
力量が試されるところです。
今日のお話はここまでです。
最後までお読みいただきありがとうございます。