信頼されるリーダーは言葉づかいが違う

この記事はこちらのVlogの文字起こしです。
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今日からブログを動画で配信しています。どうぞよろしくお願いいたします。

動画ブログ第一回。今朝のテーマは「言葉づかい」です。

ことば選び、という方が正しいでしょうか。

同じことを伝えているのに、Aさんの話は心に響くけど、Bさんの話は反発を招いてしまう。
こんな経験、ありませんか?
実は、信頼されるリーダーとそうでないリーダーの違いは「何を言うか」よりも「どう言うか」にあるんです。

ある著名な機関の研究では、信頼を構成する3つの要素として、

真正性、論理、そして共感が挙げられています。

面白いことに、これらすべてが「言葉づかい」によって表現されるんですね。
ニューヨーク大学の実験では、特定の言葉に触れるだけで人の行動が変わることが証明されています。
例えば「協力」「チーム」「支援」といった言葉を聞いた人は、実際に、より協力的になるそうです。

つまり、リーダーの言葉選びは、チームの行動や文化そのものを形作る力を持っているんですよ。
では、どんな言葉が信頼を損なって、どんな言葉が信頼を築くのか。具体的に見ていきましょう。

まず、避けたい言葉づかい

一つ目は命令形や断定形。
例えば「これはダメだ」「やり直して」

そうではなくて、
「この部分、もう少し工夫できそうだな」
「一緒に見直してみようか?」って、ことば使いです。

二つ目は一方的な決めつけ。
「君はいつもこうだ」「みんなそう思っている」

そうではなくて、
「今回のケースではこうだったね」
「私はこう感じたんですが、どうでしょう?」って聞く。

三つ目は比較やランク付け。
「○○さんはできているのに」

じゃなくて、
「あなたの強みを活かすには、どうしたらいい?」

こんな風に言うんです。

逆に、信頼を深める魔法のワードがあります。

まず「ありがとう」の多用。

これもあるマーケティング部門へのリサーチ結果からですが、
感謝の言葉を頻繁に使うリーダーのチームは、他のチームに比べて
生産性が31%、
売上が37%向上
したそうです。

「報告してくれてありがとう」
「正直に話してくれてありがとう」
「いい質問だね。ありがとう」こんな使い方ですね。

次に「私たち」という主語。

「私はこう思う」じゃなくて
「私たちはどう進めましょうか?」って言うと、

連帯感が生まれるんですね。

そして「どう思う?」という問いかけ。

相手の意見を求める言葉は、尊重されていると感じさせます。

具体的なシチュエーションで考えてみましょう。

指示や依頼をするとき。
従来型だと
「この資料、明日までに修正しておいて。赤ペン入れておいたから」。

でも信頼構築型だと
「この資料なんだけど、お客様により伝わりやすくするという目的で、いくつか修正ポイントにマークしてみたんだ。
明日のミーティングに必要なんで、ちょっと一緒に確認してもらえるかな?」
って言う。背景や理由を説明して、協働の姿勢を示すんです。

コメントを求められたとき。
従来型だと
「全体的に説明が分かりにくかった。もっと簡潔にまとめてよ」。

しかし、信頼構築型だと「プレゼンお疲れ様でした。内容は良かったんだがね。
聞き手にとってもっと分かりやすくするために、構成を少し見直してみないか?
自分でも気づいてる点があれば、まず先に教えて。そこから取組もうか?」。

まず労をねぎらって、全体的にポジティブなトーンを先に伝えて、

次に改善を一緒に考える姿勢を示します。

失敗に対応するとき。
従来型だと「なぜこうなったの? 今度から気をつけて」。

一方、信頼構築型だと「大変だったね。まず今の状況と対応手段を整理しようか。
で、あとからでいいので、今回の経験から何を学べるか、一緒に考えてみまう。

相手の気持ちに共感して、未来志向の言葉を選んで、学習機会として捉える。

こんな形ですね。

また、部下のタイプによっても、響く言葉は違います。

承認欲求が強いタイプには
「あなたの○○が素晴らしい」「成長が目に見えて分かる」

自立志向が強いタイプには
「判断はあなたに任せるよ」「信頼しています」

安全志向が強いタイプには
「一緒に考えましょう」「サポートするよ」

成長志向が強いタイプには
「挑戦してみませんか?」「可能性を発揮できそうだね」

こんな風に、相手に合わせて言葉を選ぶんですね。

ここで大事なのが、メラビアンの法則です。

コミュニケーションの印象は、

言語情報(つまり中身)が7%、
声のトーンが38%、
表情や姿勢が55%で決まる
そうです。

つまり、良い言葉を選んでも、声のトーンや表情が伴わなければ効果は限定的なんですね。

落ち着いた温かみのある声、相手に合わせた適度なスピード、穏やかで関心を示す表情、相手の方を向いたオープンな姿勢。これらが大切です。

アメリカの詩人マヤ・アンジェロウは言いました。

「人は何を言ったかは忘れるかもしれない。何をしたかも忘れるかもしれない。でも、どんな気持ちにさせられたかは決して忘れない」

あなたの言葉が、部下にどんな気持ちを与えているでしょうか?

今週末、ちょっと振り返ってみてください。
そして来週、一つだけ試してみてほしいことがあります。

月曜日、部下と話すときに、
まず「ありがとう」から始めて、
最後に「どう思う?」で締めくくってみる
んです。
きっと、その変化を実感できるはずですよ。

言葉づかいを変えることは、今すぐ、この瞬間から実践できる最も身近なリーダーシップ向上法です。

今週も一週間、お疲れさまでした。良い週末を!

株式会社ドリームパイプライン 代表取締役   1980年、新卒で日本NCR株式会社にてキャリアをスタートし、以来一貫して外資系IT企業に勤務。   営業、営業企画、マーケティング、製品開発、製品管理、市場開発、米国本社勤務、事業部長、等の領域でマネジメント職を経験。   2001年、日本NCRを退職後、米国、ドイツ等を本社とする大手IT企業数社の日本法人にて要職を歴任。    2013年より、組織の人材育成、組織活性化のためにコーチングを学び始め、プロフェッショナルコーチ認定資格を取得。修得したコーチングスキルを多様な価値観が求められる外資系IT企業におけるマネジメントに活用しながら(社)日本スポーツコーチング協会の認定コーチとして、高校、大学のスポーツ指導者へのコーチング活動を実施。   2015年から、米国のスタートアップ企業の2社の日本代表を歴任し2021年12月退任。人材育成支援を目的とし、株式会社ドリームパイプライン設立。 著書 『ニッポンIT株式会社』   https://www.amazon.co.jp/dp/B09SGXYHQ5/    Amazon Kindle本 3部門で売上一位獲得    「実践経営・リーダーシップ」部門、「ビジネスコミュニケーション」部門、「職場文化」部門

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