老体に鞭打って・・・無意識の力にご用心
この一週間、いかがお過ごしでたか?
久々に「行動制限の無い夏休み」。
人々はどの様に過ごしたのか?が、連日の様にニュースで
カバーされた週でしたね。
お孫さんと3年ぶりに会えて喜んでいる老夫婦の姿なんか
見ると、当たり前ではあるのですが、人と人が会えることの
尊さを感じます。
さて、今日のテーマは、「無意識の力」です。
人間は、感覚器に届く毎秒10億ビットの情報を処理して
活動していると言われます。
目に入ってくる視覚もあれば、筋肉が意識することなく
動いて「歩行」という活動を成り立たせているのもその力です。
そんな無意識への働きかけについて、少しお話したいと思います。
~~ 「無意識君」が判断していないこと ~~
自分の中にある無意識を君づけで呼んでみますが、
この無意識君には2つの特徴があるそうです。
ひとつは、
「主語」というものの認識が無いこと。
もうひとつは、
「時制」についての理解が無いこと。
私は心理学を学んだことはありませんし、上記の特徴も
NLPを勉強した時に聞き及んだ話です。
ですから、学術的根拠は無いかもしれませんが、
自分としては納得のいく話として、コーチングの際に
お話をしています。
主語が無いとは、
他人に対して発した言葉でも、自分に返ってくるということ。
お前はダメなやつだ。ポンコツだ。
と、他人を非難する言葉をいつも発していると、
無意識君は「お前は」という主語の認識が無いので、
自分にも他人にも同様に「ダメなやつ、ポンコツ」というレッテルと
貼っていきます。
時制の理解が無いとは、
起こっていない未来のことも、現在形で話していると
実際にそれが今起こっているというイメージが無意識の中に
刷り込まれるということです。
ですから、言葉を選ぶ際に、
「私はこの大会で一位になりたいと思います。」というより、
「私はこの大会で一位になります。」
と言う方が、自分の無意識に働きかける力は遥かに
大きいものになり、自ずとモチベーションがあがります。
一位になる、ということが未来に起こることではなく、
既に起こっていること、と無意識君が理解(脳が錯覚)
するからだと言われています。
そんな無意識の力を信じた上で、
私が「使いたくない言葉」についてお話ししたいと思います。
使いたくない、というより嫌いな言葉ですね。
「嫌い」というネガティブな言葉を使うのはコーチ業としては
タブーですが本当に嫌いなのです(笑)
その言葉とは、
「老体に鞭打って」・・・・
老老介護ならぬ、老老批判になるかもしれませんが、
正直、私はこのセリフが嫌いです。
~~ 老体に鞭打たないで結構ですよ ~~
私と同年代の人間が挨拶にたつと、
「同年代の仲間は、殆ど引退してしまいましたが、
私は老体に鞭打ってあと2~3年は頑張ろうと思います。」
とか、
「この歳になっても役割を与えて頂いたことを感謝します。
老体に鞭打って期待に応えたいと思います。」
等々・・・
よく耳にするセリフです。
このセリフは「末席を汚す」とか「若輩の身ながらも」等々の、
日本人の美学である謙遜を表する言葉のひとつですね。
しかし、もちろん全てではありませんが、
「もう体力的にも厳しい身でありながら頑張る」
という悲壮感や、
自身を老体と称して、でも頑張ってます感など、
言葉から滲み出るイメージは、謙遜よりも
「年寄りのドヤ顔」と感じることが、私には多いのです。
私、もう結構な歳ですけど頑張ってますよ・・・という。
そして、「私もこんな歳でも頑張っているのだから、
あなたも頑張ってよ」という、超お節介な意図も感じます。
(私が少々ひねくれているのかもしれませんが)
ということで、私の思うところは以下になります・・・
歳を重ねたことの現実は認識しましょう。
そして、経年がもたらす残酷さを受入れましょう。
例えば60代の今の自分と、50代の時の自分の状況。
大きなギャップがあるのは当たり前です。
考えていたこと、体力的に出来た事、出来なくなったこと、
学んでこられたこと。そして、整理して、捨ててこられたこと、
人間関係、等々・・・・
ビジネスの場だろうが、なんだろうが、
これからの将来(そう長くはないと思いますが(笑))において
自分が活き活きと人生を過ごそうと思うなら、
それぞれの年齢のステージで、失ったものと、新たに得たもの、
学んだものを腹に納めて、いつも気持ち新たに、
その歳なりに自分の全力を尽くせればよいと思うのです。
そう思うと、この常套句への2つのツッコミが心に浮かびます。
何故、自分を老体と呼ぶ必要があるだろうか?
何故、鞭なんて物騒ものを打つのだろうか?
そして何よりも、「無意識君」へのメッセージとしたくないのです。
無意識君はこれを、こんな風に理解すると思います。、
「あ~、自分は老体なのだぁ~ だからあまり動かなくていいや」
「動くためには鞭打つ様なことが必要なのだぁ」
と・・・・
これが「嫌いなセリフ」の理由です。
では、「老体に鞭打って」の代わりに、
ご挨拶のセリフとして、どう言うのが良いでしょうかね~?
例えば
「長く生きていると、色々楽しい役割がめぐって来るものですねぇ。
全力で取り組んでいきます! ヤッホー!」
かなぁ・・・・(笑)
無意識には、いつもポジティブな言葉で栄養を与えてあげましょう。
きっと良いことが起こるはずです。
今日のお話はここまでです。
最後までお読み頂きありがとうございます。