「国の幸福度ランキング」に思うこと

来日した、フィンランドの36歳の女性首相、
サンナ・マリン氏の発言が
様々なニュースで取り上げられましたが、

ロシアと国境を接する故の緊張感や、
NATO加盟申請などのニュースを聞くにつけ、
自分の北欧諸国に対する勉強不足を痛感しました。

そんな私でも、フィンランドと言えば単に「ムーミン」の国、
と見ているわけでなく、
「世界幸福度ランキング 5年連続トップ」の国
という認識があります。

そこで今日は、最近国連から発表されたこのランキング、
「幸福度」について考えてみました。

~~ 日本の幸福度は世界54位 ~~

フィンランドが5連連続のトップを飾った
今年で10回目となる、2022年の世界幸福度ランキングで

トップ10は、フィンランド、デンマーク、アイスランド、スイス、
オランダ、ルクセンブルク、ノルウェーなど、北欧を中心に
欧州が占め、

主要先進国では

ドイツ 14位
カナダ 15位
アメリカ合衆国 16位
イギリス 17位
フランス 20位
等が、上位にランキング。

日本は、ウズベキスタン(53位)と、
ホンジュラス(55位)
に挟まれて遥か下位の54位です。

この世界幸福度は、何を指標にしているかといえば、
次の7つだそうです。

  • 国民一人当たりのGDP
  • 社会支援
    (困った時に助けてくれるものや信頼できる人がいるか?)
  • 健康寿命
  • 人生選択の自由
    (人生で何をするか選択の自由があるか?)
  • 他者への寛容さ
    (過去1カ月にいくら慈善団体に寄付したか?のGDPに対する度合い)
  • 汚職や腐敗の認知
    (あなたの国やビジネスに汚職・腐敗が蔓延しているか?)
  • 世界最低の国の平均値(1.83)と
    3年間の調査で出た各国の残余値を合計したもの

国民一人あたりGDPは、
2000年に、ルクセンブルクに次ぐ第2位にランキングされたのを
ピークに順位を下げ続け、2021年は28位という状況ですから、
幸福度に大きく反映されていることは間違いないでしょうね。

~~ 子供の幸福感を計ってみると ~~

さらにユニセフが各国の子供の幸福度を
レポートしています。

2020年に発行された
「イノチェンティ レポートカード 16」は、
「子どもたちに影響する世界
「先進国の子どもの幸福度を形作るものは何か」
をテーマに作成されたものですが、

ここでも、日本の未来が少々心配になる
リサーチ結果が出ています。

この総合ランキングは、
3つの項目で測定されるのですが、
日本の順位は38ヵ国中、以下の通りです。

精神的幸福度(生活満足度、自殺率)37位
身体的幸福度(乳幼児死亡率、肥満度)2位
スキル(学力、社会的スキル)27位

と・・・・

健康面では極めて優れているが、
自己肯定感が低く、
生活は満足とは言えず(子供の貧困は大きな問題です)
学校で友達を作ることが難しく、
学力(読解力、数学)はそこそこのレベル

・・・・・というのが、
この順位が語る「日本の子供の姿」の様です。

何故、国全体で、しかも未来を築いていく
子供達まで幸福度が低いのだろう?と・・・
真剣に考えてしまいました。

幸福度とは幸福の程度ですが、
一体それが何に影響されて
形作られているのか?興味が湧きました。

確かに、国連やユニセフが定めた指標は、
アンケート回答を含めて、数値化し易いので、
リサーチ目的としては適切なのでしょうが、
もう少し分かりやすい形で提示されないと、
何もできません。

ランキングが目的ではなく、
何か、庶民レベルでの打ち手(対策)が
見える様なものはないだろうか?

・・・・と、アレコレ探してみたら、
NEC未来創造会議のサイトで
4つの因子をあげている記事をみつけました。

~~ 主観的幸福度をもたらす4つの因子 ~~

幸福感というのは極めて抽象的な概念ですが、
NEC未来創造会議は
ウェルビーイング(well-being)というキーワードの下に、
主観的幸福度に繋がる4つの因子を以下のように
定めています。

「やってみよう(自己実現と成長)」
「ありがとう(つながりと感謝)」
「なんとかなる(前向きと楽観)」
「あなたらしく(独立とマイペース)」

これらも、統計学的アプローチで
定義されたものらしいですが、
私の心に響いたのは、
平易な表現になっていることに加えて、
コーチングにも通じるところがあるからです。

コーチがクライアントと一緒に歩いていく
旅路の途中で、
「やってみよう」とか、「なんとかなる」
と書かれたサインボードを
クライアントがみつけることが出来たら。

それによって、
目的地へ向かう足が軽やかに進めば。

コーチとしては凄く嬉しいですね。

「コーチングを受ければ幸せになれる」
などと言うのは、思い上がりだと思いますが、

少なくとも、
幸福度が上がる因子へ
クライアントの気づきを向ける
というお手伝いはできると思います。

また、この4つの因子以外に、
幸福感に繋がる独自の因子を見出す
ことも可能でしょう。

そう考えると、
「コーチングは人が幸福を求めていく
お手伝いをする仕事」

ということは誇りをもって言えると思います。

幸福度ランキングを見た当初は、
少々暗い気持ちになりましたが、
これを打開するために、
自分には何かできそうなことがわかり、
正に「幸福を感じた」次第です。

今日のお話はここまでです。
最後までお読み頂きありがとうございます。

株式会社ドリームパイプライン 代表取締役   1980年、新卒で日本NCR株式会社にてキャリアをスタートし、以来一貫して外資系IT企業に勤務。   営業、営業企画、マーケティング、製品開発、製品管理、市場開発、米国本社勤務、事業部長、等の領域でマネジメント職を経験。   2001年、日本NCRを退職後、米国、ドイツ等を本社とする大手IT企業数社の日本法人にて要職を歴任。    2013年より、組織の人材育成、組織活性化のためにコーチングを学び始め、プロフェッショナルコーチ認定資格を取得。修得したコーチングスキルを多様な価値観が求められる外資系IT企業におけるマネジメントに活用しながら(社)日本スポーツコーチング協会の認定コーチとして、高校、大学のスポーツ指導者へのコーチング活動を実施。   2015年から、米国のスタートアップ企業の2社の日本代表を歴任し2021年12月退任。人材育成支援を目的とし、株式会社ドリームパイプライン設立。 著書 『ニッポンIT株式会社』   https://www.amazon.co.jp/dp/B09SGXYHQ5/    Amazon Kindle本 3部門で売上一位獲得    「実践経営・リーダーシップ」部門、「ビジネスコミュニケーション」部門、「職場文化」部門

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